自家中毒
自家中毒とは
元気だった子供が突然嘔吐する病気です。2~10歳に多く、自家中毒になりやすい子供の特徴として、痩せ型、神経質、寂しがり屋などが挙げられます。
「周期性嘔吐症」や「アセトン(ケトン)血性嘔吐症」とも言われます。
症状
激しい嘔吐発作が数時間から数日くりかえしあり、息がりんごの腐ったような匂いになる(アセトン臭)のが特徴です。風邪に似ただるさ、腹痛、頭痛を伴うこともあります。
原因
体内で脂肪が分解される際にできる副産物「ケトン体」が血中に増加し過ぎ、中毒症状を起こすと考えられています。
子供に多いのは、脂肪を分解する等の代謝機能が未熟だからと言われており、思春期頃には自然に治ります。
ケトン体が増えすぎる原因はわかっておらず、肉体的疲労や精神的ストレスによるものとされています。
また感染症が引き金となることもあります。
検査・治療法
体内にケトン体が増えすぎているかは、尿中のケトン体濃度を検査することでわかります。
治療法は対症療法(症状を和らげる治療)しかなく、栄養をとり、安静にすることが大切です。
嘔吐による脱水症状が心配な場合、点滴によって水分と栄養分を補給します。
予防
ストレスを取り除くことが大切で、疲れた状態で空腹のまま寝かせない、甘い物を食べさせて脂肪の分解を防ぐ(ケトン体の生成が抑えられる)なども効果的です。
参考
2016/03/31 更新
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